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第70回富士登山競走完走記 その2五合目~山頂

2017 - 07/30 [Sun] - 22:58

今回でラストです。
前の記事(その1)

五合目到着前には98%あきらめていて
通過してしまったら、そのあとの事は考えよう
そう思って最大限の努力はやってみながら
流れていたら
考えられない様なスペースが開いて僕は関門閉鎖9秒前に五合目関門を通過したのでした。
2時間14分51秒

マットに倒れ込んでいる人いるし
だけど僕は自分のことだけ考えて給水に駈け込みます。

計測板を越えたところにある給水には
前に進めないほどの人だかりが出来ていたけど
慌てている僕は
かき分けてバナナを1つだけ放り込んですぐに先を目指しました。


2012年  2時間6分で通過すると決めて50秒滞在してる様子の動画(3:19で登場4:08で離脱w)

じごくの2
このウェア 若いw

この時はすべてのエイドで1分間しっかりと補給する作戦
ちなみに2012年だから4時間4分ゴールの5年前

2010年 4時間26分
2011年 3時間53分
2012年 4時間4分
2013年 4時間24分
2014年 4時間19分
2015年 4時間26分
2016年 2時間7分(五合目打ち切り)
2017年 4時間29分

2012年この時の僕は直前に1つの気づきがあって
自分の場合は山では撃沈イコール エネルギー不足
補給さえ時間をかけてもしっかりと行えば、1分捨てても3分取り返せる
その信念でエイドでは時間を使う
これはこの後
特にトレラン大会や山行ではてきめんの効果を発揮してきていたんだけど
今回の僕は先を急ぐあまり
これを大きく怠った。
補給食も当然持っておらずあとで苦しむ事に…

大した補給もせず
体調を直前に崩したものの回復したと思いこみ
練習が出来ていた事を過信した僕は
すぐに後悔することに

5合目から6合目の樹林地帯で僕は全然動けなかった。
当然この時間帯では激しい渋滞はあった
だけど元気な僕ならばその渋滞をものともせず進んでいく事が出来る

今回は
あとがないにもかかわらず
力が入らなかった。

森を抜けると岩の上に
なにか仏像のように鎮座するアレキさんが見えた。
ponkoさん、ほしこさん、イタさん次々と現れる友達たち
何か苦しすぎて
じごくの
応援に来てくれた喜びや感謝というよりは
よくわからないけど、こみ上げてしまって…

その後その方向を見る事が出来なかった。

僕はここで泣いていた。
ふがいないというのではなく
苦しくて泣いていた。

どんなにもがいても動かない自分
色々と考えても打開策は見えず
ただ写真に写る同じ山頂を目指すランナーたちを励みに
遅れないように必死に進んだ

じごくの1
安全指導センターではジェルをもらえたけど
既にエネルギー不足になっている自分はこの先
水しか補給がない事を知っていたし
苦しいけど
ジェルにがっつく事は出来ず
一口含んでポケットにしまって後半に備えた。

この苦しい状況が
病み上がりだからなのか?
ガス欠なのか?
その時点では判断も出来ず
ただ頑張れるポイントだけわかるけど、その都度がんばれない自分に苛立ちながら
必死に自分の現状と残量を考えながら砂礫を進んで行った。

ただ
過去を振り返ると8回目の経験というものはあたまに中にたくさん詰まっており
最悪の展開では
2時間16分後半の通過で山頂にたどり着いた事もあった。(今大会からは2時間15分でアウト)
大丈夫だ
状況こそ違えど、そんな過去の自分がまだいけるぞ
そんな根拠となって
あきらめないで進む自分の原動力となっていっていた。
苦しいのはみんな一緒で
七合目への砂礫を進んでいると
ここへきてやっと湿度が下がってきたというか?体温が落ち着いてきたというのか?
自分以上にまわりのランナーが苦しんでいるのか?

思う自分のダメさ加減に反して
僕の順位はグイグイとあがってきはじめた。

なんだ?

俺こんなにダメなのに
この砂礫地帯はつづら折りになっているので
スタートでかっ飛んで行った ぞりおさんの麦わら帽子を探して登る
何かのきっかけにしたい
心には少しだけゆとりが出来たりした。

だけど見えなくて

黄色のぐわぁTのやべっちさん
これもまた見えなかった。

オレ間にあうのかな?
まわりのランナーは同じ条件で五合目関門を通過してきたランナーで
誰もがダメな雰囲気などまったく見せておらず
全員が完走できる雰囲気を醸し出していた。
だけど
僕はやっぱりここにいたら完走できない
じごく3
(写真は過去大会からのイメージ)
この遥か見える
ランナーのどの部分が4時間30分でゴールできるラインなんだ?
そんな前向きな考えがあたまを支配し始めた。

苦しみながら七合目花小屋についた。

しかし
練習が出来ていた事で
完走を楽観していた僕は小屋ごとの通過タイムをまったくあたまに叩き込むことなく
このレースに臨んでいて
せっかくの完走への指標を持ち合わせておらず

唯一覚えていた。
じごく4
八合目太子館から山頂が1時間
これがいつの1時間なのか思い出せず
この記憶も調子が良かった時のものなのか?
ゆっくり登山の時のものなのか?

思い出せない…

安心材料をまったく得られないまま
まずは花小屋から太子館を目指して
そこで1時間あるのかを確認しようと思って
七合目
溶岩地帯へと入った。


得意な部分だ、あいかわらず思うようには進めないけど
ここでも多くのランナーを抜いていった。
ほとんどのランナーを抜きながら進んで行ったけど4~5人くらいが同じスピードで進んでいた。
2人は女性
結果的には僕はほぼ最終ランナーなので
この一緒に進んで行った4~5人までが完走ペースだったんだけど…
まだ僕は完走ラインが気になって仕方がなかった。

気がつくと やべっちさんが見えた。
あっ
ちょっときついかなと正直感じた。
少し時間が経つと追いついた。
渋滞を気にしていた、勢いも少しないように見えた。

少したって後ろを振り向くと
思ったよりも離れていた。

厳しいレースだな
そう改めて感じた。

特に五合目を過ぎてから
多くのブログを読んだという選手から声をかけられた。
なんでここに?
どうもただ1回達成したサブ4のイメージが強いのかなと感じたけど
僕の完走の4回は4時間20分台だ
複雑だった。
でもみんな参考にしてると言ってくれて
とてもうれしいのと見られてるなという緊張感は
推進力になっていった。

残り1時間と思っていた八合目太子館に到着した時には
何分だったのか… 忘れちゃったw
ただ
その時は既に意識は本八合富士山ホテルの通過時間だけしかアタマにはなかったのだと思う
八合目は大丈夫だ
山頂も50%は大丈夫!

でもあれだ
レースの完走率が50%のレースで50%大丈夫っていう僕の実感は
実際に
どの状態だったのか
既に五合目で多くのランナーが切られているであろう今となっては
50%大丈夫は、たぶんまだ安全圏じゃないということかな
ますますわからなくなった(笑)

よくわからないけど
残り3分を切ったあたりで僕は本八合富士山ホテルにたどり着いた。
時間に余裕が出来てゆとりがある姿←八合目関門動画

32分残された8合目の通過

8割大丈夫かなって思った。
そう思ったら元気が出て
更にペースが上がった。

順位もあがっていった

だけど

これってガス欠直前だな
そうも感じていた。
ポケットをあさった。
塩熱タブレットが3粒あった。
全部一気に食べた

一気に口の中が粉だらけになって後悔したけど
快調だった2週間前24分で登りきった区間
僕は調子が良くないけど32分ある
そのことが安心感となり
あっという間に
九合目の鳥居を通過した。
大丈夫だ
2~3分残してゴールできると確信した。

ところがだ
ニシキさんの応援を受けた付近で、あきらかにカラダがふらつきだして
クラクラになる

ああ…
切れてるはわエネルギー切れだ
ニシキさんに失礼ながら
なんかないかと尋ねてジェルをもらって時間で考えると意味があったのかは疑問だけど
口の中へ放り込む

カラダは左右に揺れてるけど
軸だけ意識して
揺れてる分を前への推進力に逆に利用してみた
少し出来た
いいやこのまま揺れてしまえ
登れてるわって思ったけど、なんか急にたくさん抜かれ始めた感じがした。
山頂まで200mを切っていた。
上からは、あと3分~と大きな声が届く

自分のふらふらの全然進めていないカラダなど関係なしに
僕の頭の中は大丈夫間にあう
それだけに支配された。

時計を見るとあと30秒あった。
山頂への階段に差し掛かり走り始めた

だけど
既にゴールしている応援者の走れ~って声が
明らかに僕に向けられている感じがして
走れって言うから走った。
滑ったけど…

そしたら10,9、とかカウントダウンがされていて
おかしいな俺の時計まだ20秒あるのにって思った瞬間
僕の眼の中に4時間29分55秒という掲示が飛び込んできた。

えっ!
あと5秒?
だけどゴールの計測マットは目の前にある大丈夫だって思った


いや

3枚あるじゃん計測マットが
どこで測るんだ?
一瞬で3枚目の一番奥のマットに向けてスピードを上げたら両足が攣った。



4時間29分58秒

僕はなんとか8年連続完走(前回は五合目打ち切り)する事が出来た。
その場に倒れ込みそうだったけど
トップじゃなくてビリだから
スペースがなくて
しばらくヨロヨロと進んでスペースを見つけて四つん這いになった。

みんなが発見してくれて
じごく5

僕の70回記念大会はおわった。

僕は神様とか、そういったものを否定はしないけど
実際はどうかと思っている部分あるんだけど
山には特に富士山には神様がいると思っていて
だけどそれは、その山のその時の環境や天気だったり
またそこにいる自分自身というのか

感じるものと言うのか

存在自体はともかくとして、信じるという事
ここが今回の僕は欠けなかったという事

20170729020148701.jpg



神様に試されて
そして導かれたような
そんな気がするレースでした。







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ネコさん
オレ この記事読んで来年無性に出たくなりました!!

motoさん

ありがとうございます!
motoさんはこのレース向いてると思いますよ
だけど千葉から富士山って遠いんだよね~ 昔はつくさんがよく挑戦していたけど
来年ぜひお待ちしています。

富士登山競争

ハンサムネコさんお疲れ様でした。しっかり完走されたのはさすがです。少し休んで又来年に向けて頑張って下さい。私は21回連続完走(64歳)で終わってしまいましたがいい思い出がたくさん出来ました。69歳になりましたがウルトラマラソンはもうしばらく走れそうです。(制限時間まであと2時間位)

私たちが応援に行ったとき、元気に走っていった姿が印象に残っていますが、
初完走の時だったのですね!
連続完走、おめでとうございます☆

ネコさん

神がかり的な連続完走おめでとうございます
不覚にも仕事の合間に読んでいて泣けてしまいました
真剣に遊んでいる大人は美しい!

お陰さまで私も完走することが出来ました
アドバイスなどありがとうございました

今後とも宜しくお願いします

特に返信不要です

コメント遅くなりましたが、完走お疲れ様でした。
直前に発熱されてたんですね。そんな状況での完走はさすがの貫禄です。

私は自己ベスト(ネコさんと同じ3時間52分)を更新して気持ちよく卒業の予定でしたが、結果は自己ワーストの4時間5分で悔いを残しながらの卒業となる予定です。(3月のエントリー時期にまた出たいと思えるモチベーションと環境ならまたポチっとエントリーボタン押しているかもしれませんが。)

2014年初完走時は、まったく自身なく不安いっぱいで、ネコさんのブログでアドバイスをいただき無事完走できた思い出があります。
これからもネコさんブログが本レース目標者のバイブルであり続けることを願います!

k.takaoさん

今回ほど連続完走が難しいと思った事はありませんでした。
体調の管理
この先は慎重に向き合わないと比較的仕上がっていても
簡単にこぼれてしまう事が起こりえるなと感じました。
21年完走
僕には届かないかな素晴らしいです!

リゾランのクラブの女性さん

もうずいぶん経ちますね
あの時のイケイケな感じと
なにか計算してきてる感じ
もう少しうまくかつ必死に出来るといいかな
いや
実力アップかw

エボルさん

こんなに苦しいレースをすることになるとは思いませんでした。
エボルさんもロードきつかった?w
今回も自分の位置を疑い続けてなんとか完走できました。
この先どうなるかわからないけど
このレースの完走は自分の中には絶対に残りそうです。

マンガ王さん

苦しいレースでした!
4時間5分立派だと思いますよ
このレースやっぱり馬返しまでがすべてですね
ここで後方だとあとはへばりつくだけで、何も出来ない
来年までには馬返しをしっかりと走る
毎年同じこと考えて1年間過ぎてしまうんだよな~
3月になったら、またやりたくなるんじゃない?(笑)

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プロフィール

ハンサムネコ

Author:ハンサムネコ
1972年生まれ AB型
ベストタイム
1500m
5:02:58 09ナイター陸上
3k
10:49 09新宿シティハーフの3kの部
5k
18,46  09横田駅伝5kの部
10k
40:46 09立川・昭島マラソン
ハーフ 
1:27:03 10香川丸亀ハーフマラソン
フル 
3:06:0 14東京マラソン
富士登山競走 3:53:57

15年前に自転車でカナダ横断しました。昔話~ 今はマラソン。

スティッチベスト

5km 20:46 10km 43:17 ハーフ 1:32 フル 3:29:14 チャレンジ富士五湖72km 9:21:17 四万十川 60km 6:55:31 チャレンジ富士五湖100km 12:28:57

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